地歴調査について
地歴調査は、土地利用履歴及び有害物質の使用履歴等に関する情報を収集し、それに基づき特定有害物質(土壌に含まれることに起因して人の健康にかかる被害を生ずるおそれのあるものとして定められた26物質)の種類と汚染のおそれを判断することが求められています。
これらの作業は、幅広い専門知識とノウハウを必要とします。
地歴調査の調査方法
- ①資料調査
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- 一般公表資料(地形図、空中写真、登記簿等)の収集、把握
- 公的届出資料(水質汚濁防止法、下水道法等)の収集
- 私的資料(有害物質使用履歴、造成履歴等)の収集
- ②聴取調査
- 事業関係者からのヒアリング
- ③現地調査
- 現地の状況の視認
【例】一般公表資料(空中写真)による対象地の変遷
2017年 | 1989年 | 1971年 |
(国土地理院地図・空中写真閲覧サービスより転載)
以上の調査で入手した情報に基づき特定有害物質の種類の特定を行い、特定有害物質の種類ごとに
- 土壌汚染が存在するおそれがないと認められる土地
- 土壌汚染が存在するおそれが少ないと認められる土地
- 土壌汚染が存在するおそれが比較的多いと認められる土地
の三つの区分に分類します。
調査対象地を区分することで、土壌汚染状況調査の計画立案資料となります。